住友コレクション 泉屋博古館

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寿老人

狩野芳崖〔文政11年(1828)~明治21年(1888)〕  明治10年代(1877~86)
紙本墨画着色 縦125.5㎝ 横182.0㎝

長門国印内に生まれる。江戸・木挽町狩野家の狩野雅信に入門、同塾の塾頭となり、同門の橋本雅邦と共に龍虎と称された。アーネスト・フェノロサらが設立した鑑画会で日本画革新を進め、文部省御用掛、図画取調掛雇となり、フェノロサ、岡倉天心らと官立美術学校設立に尽力、明治20年東京美術学校設置、21年同校雇、同教官に任じられたが、22年開校目前に逝去。歴史・山水・道釈人物・仏画をよくした。

寿老人は、宋代の元祐年代の人で寿星の化身、七福神の一人。その顔貌の魁偉さは狩野芳崖の気骨そのもの。手にする杖につけた巻物には人の寿命が記され、鹿は玄鹿、齢千五百歳、鶴、梅花がよく添えられる。本作は道釈人物画の代表作。蝙蝠、松竹梅も描かれ、吉祥画となっている。


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